別役実『日々の暮し方』(白水社、1990年)

「日々の暮し方」というのは、そりゃ人それぞれあるのだろうと思うが、別役実が日々を暮らすとなると、それは全部「正しいやり方」でもってなされなければならないらしい。なにしろ本を開くと、「正しい退屈の仕方」だの「正しい電信柱の登り方」だのがずら…