2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
図書(岩波書店)2008年8月号、p.23 田中優子「江戸に新しい物語を」渡辺京二の『逝きし世の面影』を読んで、江戸時代の日本人というのは今の私たちとはまったく違う人種?だったのかもしれないと思ったものだが、田中優子もそういうようなことを別な角度か…
西加奈子『さくら』(小学館、2005、p.142)私向きの本ではなかったが、一応読んだ記念に一行だけ。080830-123
月刊百科(平凡社)2008年8月号No.550、p.28 陶智子「日本人のお作法3」そりゃ言い過ぎです。けど一瞬ながら、どうだろ、と。以下は上の続きの文。 私が子供の頃、一日のお手伝いのスケジュールがあった。それは、朝早起きをして玄関の前に届けられた新聞と…
月刊百科(平凡社)2008年8月号No.550、p.2 山田和「魯山人を食べる」画家や陶芸家などとしてならまだしも(ホントにまだしも)「美食家」北大路魯山人って、「美食家」とついた時点で私的にはどうでもいいや、になってしまうんである。というか、魯山人につ…
ポンツーン(幻冬舎)2008年8月号 No.119、p.90 岡田利規「忘れられない贈り物 辞書と献辞」ナニこの文、と投げ出すほどには長くなく(たった2ページ)、だからか、また最初に戻って、で、計5回は読んでしまったような。「しかし人間、してやったことは忘れ…
加藤豊所蔵編『マッチレッテル万華鏡』(白石書店、2001、p.3)マッチラベル話の続き。この本に収められたマッチラベルは約6000点だそうで、驚きの意匠が並んでいる。 自転車を漕ぐ象(どんな自転車なんだ!と思うが、ペダルとかはよくわからんのだな)、体…
小川洋子『ミーナの行進』(中央公論新社、2006年、p.114)本には寺田順三(装画、装幀)のマッチラベルも色付きでページの合間にいくつか載っていて、これはこれで素晴らしいのだが、奇抜さでいったら実際(といってもすでに骨董品みなたいなものか)のもの…
しかし、すべての人が同じ数だけ感情を持ち合わせているわけではない。 言葉が関係するのかもしれない。 名前のつかない感情は存在しないに等しい。言葉を知らなければ、自分の中にある感情は感情として立ち上がってはこない。そういう場合は、何らかの行動…
朝日新聞2008年8月22日夕刊、13面 辻篤子「偶然の贈りもの」(窓 論説委員室から)これ、わかりやすいや。「月が太陽を完全に隠す皆既日食が見られるのは、この配置の妙のおかげだ」と。日食は、太陽と月が重なるという偶然以前の偶然の産物なのね。080823-1…
一冊の本(朝日新聞出版)2008年8月号、p.5 疋田智「“たかが自転車”のことだからといって、こんな二枚舌がまかり通っていいはずがない」夏前だったかなぁ、銀座の歩行者天国で怒られちゃったのね、若い警官に。歩行者天国が自転車禁止なのはとっくに知ってい…
なんて楽しそうなんだろう。 巽はその表情に打たれた。 思いつくままに身体を動かしているのだろう。ポーズそのものは稚拙だし、子供みたいにあどけない。けれど、その動きは伸びやかで、同じ世代の巽から見ても、天真爛漫な若さに溢れていて、ずっと眺めて…
ほんとの空が見たいといふ、 私は驚いて空を見る。 櫻若葉の間に在るのは、 切つても切れない むかしなじみのきれいな空だ。 どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ。 千惠子は遠くを見ながら言ふ。 阿多多羅山の山の上に 毎日出てゐる障u…
朝日新聞2008年8月15日夕刊、15面 伊藤智章「北京と東京、五輪の空」(窓 論説委員室から)中西さんは「空気が悪くてせきこんだり、汚れた川に近づけなかった」らしいが、記者には「澄んだ青空の開会式に代表され、輝ける成功体験の印象が強」かったようだ。…
お馴染み、JR東海の京都観光キャンペーンのキャッチコピー。昨日「そうだ雑誌を買わなきゃ」と書いたことでの安直連想だけど、そのくらいこのキャッチコピーが浸透しているってことでもある。パターンは変えているにしてももう長いし(15年位やってるよね)…
一、前からだって、後ろからだって読んでいい。 一、丸めて読んでも、折って読んでもいい。 一、好きなページは切り取ったっていい。 一、突然の雨のときには、傘にしたっていい? 東京メトロ丸ノ内線の車内吊広告雑誌愛読月間(2008.7.21〜8.20)の広告なん…
朝日新聞2008年8月16日、1面、署名記事(柴田真宏)男子柔道100キロ超級で金メダルを取った石井慧についての記事の〆の文。「こんな男が、まだ日本にいた」と、文章的には感激しているようだけど、私など、まあ、いなくてもいいかな、と。いやいや、立派な成…
岩合光昭『猫さまとぼく』(岩波フォト絵本 岩波書店、2004、p.9)今のような猫(写真)ブームがやってくるとはねー。そういえば、80年代のはじめには「なめ猫」なるものも流行ったよね。暴走族の格好をさせられた猫は、虐待ではなかったというのだけど、そ…
中国にいると、同じ漢字表記なのにやっぱりわからないことが多くて、混乱することが多いのだが(簡体字ということもある)、これは単純に「一歩前へ出ることが文明への大きな一歩」という意味だろう。故宮のトイレに、スーボ(嫌いだったけど、懐かしい)も…
何故か、オリンピック観戦ツアーに当選(私じゃない)、の同行、で昨日から北京にいる。「加油(ジャーヨウ)」は、新聞のオリンピック記事で、北京に来る前からお馴染みとなった言葉(というより文字か)だけど、観戦ツアーに組み込まれていた試合は中国選…
星星峡2008年8月号no.127、p.73 ばばかよ「恋愛から遠ざかっていたわたしのひさびさの胸キュン」(山崎マキコ『盆栽マイフェアレディ』書評)ちゃんと最初の方で「脂のからまった焼肉と同列に並べるには異論のある方もいるでしょうが、味わえるなら何度でも!…
朝日新聞2008年8月4日夕刊「雑誌はどこへ1 デジタルな未来 その一」(署名記事:山口栄二)記事ではデジタル雑誌の無料化の流れに触れているが、フリーぺーバーの存在も大きそうだ(これについてはそのうち出てくるのかも)。今ではフリーチョ(https://www.…
星星峡2008年8月号no.127、p.61 会田誠「濃かれ薄かれ、みんな生えてんだよなぁ…… 東金の暮らし(後編)連載エッセイ10」「商売の邪魔」ねぇ。それはそんな気もするけど「偽善キャラ」<「偽悪キャラ」。え、そんなことは言ってない。080803-103
東京国立博物館特別展『対決 巨匠たちの日本美術』会場の展示説明プレート(に名前はなかったが、展示室に置いてあったカタログに辻惟雄による同じ文が載っていた)実物を見たのは多分初めて。最近、彫刻のよさがわかってきた私である(ホントかよ)。080802…
R25(リクルート)2008年7月31日、No.76、p.40 豊島ミホ「やさぐれるには、まだ早い! 第38回 みやげの存在意義」そうだ、そうだ、って読んでいたら、最後は「今年の夏は、ちゃんと地元で選んだ『おみやげ』を持って帰ろう」だって。なんだい、せっかく「み…