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およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということをよく心得ておかねばならない。(p.27) この本には確かに「人を動かす」秘訣が沢山書いてある。具体…
本(講談社)2008年12月号、p.26 山口仲美「「滑稽稿」と鶏が啼く」 (注:「月日星」は「つきひほし」、「死」は「シー」、「滑稽稿と鶏が啼く」には「コツケイコウ」と「とり」のルビ。「声を上げて」の「上げて」が最初だけ漢字なのは、私の誤植にあらず…
アットワンス(JTBパブリッシング)2008年10月号 「山本益博、東京フレンチで遊ぶ」(監修:山本益博、文:粂真美子)食べることに興味がないので、フランス料理について書かれたものを読むなんて、我ながら信じられないくらいなのだが、まあそれなりに面白…
ランティエ(角川春樹事務所)2008年10月号、p.98 本屋の本屋さん 第2回 リブロ池袋本店 矢部潤子さんすべての本屋さんが自店の棚をこんなふうに作っているんだとしたら、うれしくなってしまう。でない店が多いんだけどね。大型店でもがっかりなところが多い…
(p.4、山本武利)データベースを使えば、言説の内容と数量的なデータとの重層的な構造を立体的に示すことができるようになるでしょうね。ところが書物の場合には、時系列的に並べざるを得ないので、ある視点からの見方をどうしても強力に出さざるを得ない。…
月刊百科(平凡社)2008年8月号No.550、p.2 山田和「魯山人を食べる」画家や陶芸家などとしてならまだしも(ホントにまだしも)「美食家」北大路魯山人って、「美食家」とついた時点で私的にはどうでもいいや、になってしまうんである。というか、魯山人につ…
朝日新聞2008年8月4日夕刊「雑誌はどこへ1 デジタルな未来 その一」(署名記事:山口栄二)記事ではデジタル雑誌の無料化の流れに触れているが、フリーぺーバーの存在も大きそうだ(これについてはそのうち出てくるのかも)。今ではフリーチョ(https://www.…
本の話(文藝春秋)2008年8月号、p.9 楊逸 著者インタビュー 天安門から遠く離れて(聞き手:「本の話」編集部)オリンピックということもあり、中国の映像はかなりの量が入り込んでくるようになったが、映像だけではそこにある背景はなかなかわからない。こ…
山本七平『「空気」の研究』(文春文庫、2000、p.22)昨日の続き。「空気」も研究されてしまうと、なかなかに難しいものなんである。080727-96
この際だからはっきり言っちゃいますか。 駄目なヤツはぼくで、ちょっとかっこいいヤツはぼくがこうなりたいという人物です。うんとかっこいいヤツはでてきません。ついでにいえばアイドルっていうか、マドンナ的存在の女性はぼくの好みです。はい。 本の話…
はじめて店においてある煙草の封を切ったとき、ああこんな風に喫いはじめるのか、と思った。 煙草を喫う女が好きではなかった。 いまでも人前では喫わない。ひとりのとき、煙が動くのがよかった。周りの空気が透明すぎるより、少しぼかされていることが慰め…
誰もが、祝福しすぎることで、人々の内心の思いが逆に浮かび上るようであった。網元の長男と校長の娘の、いわば選ばれた、恵まれた婚礼を、同年輩の青年たちも、少しも斜めに見なかった。それが、かえって二人の行先きの不幸を、人々が予想していることを示…
未来(未來社)2008年6月号、p.19 山川冬樹「声に潜勢するもの7 デイジー、デイジー、」ホーメイ歌手(これは知らなんだ。知らないことばっかりだ。それに覚えてられそうにない)である山川冬樹が、電気式人口咽頭や「ヴォコーダ−」技術について書いている。…