人間の五感の中では味覚はもっとも保守的なものであり、知っているものしか美味しいと思えないものです。

アットワンス(JTBパブリッシング)2008年10月号 「山本益博、東京フレンチで遊ぶ」(監修:山本益博、文:粂真美子

食べることに興味がないので、フランス料理について書かれたものを読むなんて、我ながら信じられないくらいなのだが、まあそれなりに面白かった。もっとも一番感心したのは「ちぎったパンをストッパーにしてソースの一滴まで食べ尽く」し、デザートの残りはシャンパンで洗うようにして食べてしまうのが、山本のシェフへのメッセージというあたりで、これなら私が普段していることと変わらないんだもの。

いや、他の日本料理の対比などの蘊蓄も、なかなかではありましたが。でもそれはあくまで文字で読んでのことであって、私はフレンチレストランには死ぬまで行かないだろうし(拉致されてしまうことがないとも限らないんで)。

ところで、この無料雑誌、ページノンブルがふられていない。代わりに色のついた小丸があるのだけれど、あまりに小さすぎるし、あったりなかったり、あっても数ページ同じだから代用というよりは、ページノンブルなどいらないってことなんだろう。なんかね。

けど、無料雑誌にしては厚さこそ無いが、書き手やページの割り振りなどが豪勢。もう11月号が出ているはずなのだけど、手に入れ損ねちゃったな。

081124-209