だいたい警察官乗車の白チャリにしても、いまだに大多数は歩道を通りつづけているではないか。彼らにとっても“歩道”と“自歩道”の区別など、なきに等しい。

一冊の本(朝日新聞出版)2008年8月号、p.5 疋田智「“たかが自転車”のことだからといって、こんな二枚舌がまかり通っていいはずがない」

夏前だったかなぁ、銀座の歩行者天国で怒られちゃったのね、若い警官に。歩行者天国が自転車禁止なのはとっくに知っていたけれど、すごく空いている所(京橋よりのはずれ)を20メートルばかりだったし、歩道だったらいいのかな、と。でもダメなんだって。で私、前から疑問だったことをぶつけてみたのね。「普段はいいのに、歩行者天国だとダメになるんですか」と。

警官「そもそも自転車は、歩道を走ってはいけないことになっている」。私「え、だって、歩道に自転車はここを走れと書いてあるところだってありますよ。それに……」。続けて疋田智が書いているのとまったく同じようなことを言ってやったのだが、「それはあれで」(ってなんなのだ)とかなんとか言葉を濁しながら、いかにも用がありそうなそぶりをしながら立ち去ってしまったのである。おいおい。

だいたい私はこの時、歩く速さとそう変わらないのろのろ運転で、しかも道はがらがら。注意の仕方が一方的でなかったら(というか、注意されるようなことはしていないはずだけど)こっちだってそんなことは言わずにすんだのだが。

疋田智という人のことはこれを読んだ以外のことは何も知らない。ここでの肩書きは「自転車ツーキニスト」である(いいね、これ)。『それでも自転車に乗り続ける7つの理由』(朝日新聞出版)を出したことでの登板のようだ(PR誌だからね)。

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