2008-08-15 ところが1970年代当時、猫の写真といえば、毛の長いペルシャ猫やシャム猫などを室内で撮影したようなものか、バスケットに入った子猫が驚いたように目を丸くしている写真でなければ、猫の写真としてかわいいと認めてもらえなかったのです。ぼくもそういう「かわいい猫」と呼ばれる写真も撮ってはいましたが、家の外で出会う猫の撮影を大切にしていたのです。野良猫と呼ばれるような猫の写真は、なかなか雑誌や本に使ってもらえないのが、その頃の現実でした。 い 岩合光昭『猫さまとぼく』(岩波フォト絵本 岩波書店、2004、p.9)今のような猫(写真)ブームがやってくるとはねー。そういえば、80年代のはじめには「なめ猫」なるものも流行ったよね。暴走族の格好をさせられた猫は、虐待ではなかったというのだけど、そんなことより、発想そのものが貧弱だものね。最近一部復活しているらしいが、もうやめようよ。080815-108