「子供の父親なんて女が好きに選べばいいのよ。たとえその男の実の子じゃなくたって、この男が父親にするにはいいなと思えば、その人を父親にしてもいいのよ。だって子供を産むのも育てるのも私たち女なんだから」
白石一文『心に龍をちりばめて』(新潮社、2007、p.237)
別な場所でも違う人物に同じようなことを言わせている。「じゃあ、選択の余地はないわね。その歳だともう子供を産むぎりぎりなのよ。失礼な言い方をするけど、相手なんて誰でもいいじゃない。先ずは結婚して、子供を作って、女の人生はそれからよ。私を見ていたら分かるでしょう」(p.71)と。
「私はあなたと一緒にいると、小さく心が死んでいくの」(p.158)
080504-12