仕事の流れが途絶えたのも、必然かもしれない。今こそ、誰に頼まれなくてもいい、ただひたすら面白いと思う脚本を好きに書く時なのだ。「好きに書く」ことは容易ではない。面白さをジャッジするのも自分だし、誰にも言い訳が出来ない。今まで以上に難しい。今の心境は「脚本家になりたい」と願った、コラムの初回に戻ったようだ。コラムは終わる。だけど、僕が語るべき物語は、これからはじめなければならない。

ポンツーン(幻冬舎)2008年10月号、p.59 辰美イサム痛風シネマ倶楽部78 終わりから、はじまる物語――。」

この連載の存在は知らなくはなかったが、観る前の映画の情報は極力避けているため、ちゃんと読んだ記憶がなかった。したら、最終回なんだって。と言われても読んだことがないんじゃ感慨も湧かないわけで、辰美イサムにとって、私はヤなヤツでしょうな。いつか「ただひたすら面白い」映画に出会って、そこに辰美イサムの名前が見つけられたら、と思います。

戦国自衛隊1549』(2005年、未見)では、竹内清人名義で脚本を書いているそうだから、その名前も覚えておこう(私の記憶がもてばだけど)。


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