2009-10-16から1日間の記事一覧

森まゆみ『女三人のシベリア鉄道』(集英社、2009年)

女性史の上で、与謝野晶子ほど圧倒される人はいない。彼女は生涯に五万首余の歌を詠み、十三人子を産み、そのうち十一人が育った(一人死産、一人生後すぐ夭折)。子どもの着物も自分で縫った。歌のみならず詩を、小説を、童話を書き、大正期には評論、随筆…