「限界集落」と呼ばないで

朝日新聞2008年6月18日 宮崎県、新名称を募集(署名記事:菊池文隆

高齢化が進み、共同作業を続けるのが困難とされる地域を指す「限界集落」の名称について、宮崎県は「生活している住民の意欲を失わせ、社会に間違った認識を与えかねない」として、新呼称の募集を始めた。
限界集落とは、65歳以上の高齢者が人口の半数を超え、冠婚葬祭や生活道路の管理など共同体機能の維持が難しくなった地域。大野晃・長野大教授が90年代初めに提唱した概念で、当初は学術用語として使われたが、近年、行政やマスコミなどでも盛んに使われるようになった。
ただ同県は、定義があいまいなどとして、この名称を用いてこなかった。東国原英夫知事も「学説上の言葉でマイナスのイメージ。宮崎では元気の出る呼称にしたい」と話す。 募集は8月末まで。だれでも応募可。自作で未発表のものに限る。問い合わせは県中山間・地域対策室(0985・26・7036)へ。


そうかもしれないが、後期高齢者を長寿にしたからってねぇ。「元気の出る呼称にしたい」というのもなんか違うような気がする。集落存続レベル1、2……程度にとどめておいた方がいいと思うのだけどね。もちろん、いい案がくればそれにこしたことはないのだけど。

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