「プロデュース」は俺がみんなを「管理」できているという唯一の証だ。誰もその枠を出ない、俺の創ったものの中にしっかりと収まっているということ。そして同時に今や「プロデュース」は俺の存在価値そのものでもある。自分が存在しているという証、意味、価値。それを失うなんて。
白岩玄『野ブタ。をプロデュース』(河出書房新社、2004-2005年、p.171)
高校生の時からこんなふうに世界を見ていたら……たいへんでしょうねぇ。だから主人公は、プロデュースはうまくいっても、自分の居場所を失うんだろうけど。え、でもまた自分をプロデュースし直すって!?
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