2009年に読んだ本のベスト10

はじめて本のベスト10を選んでみた。映画と違って2009年に発表になった作品から選ぶというわけにはいかないので(そんなに沢山は読めないので)、あくまで私が2009年に読んだ本の中からである。2009年の読書数(便宜上書籍単位で数えている)は100冊。マンガが32冊含まれているので一般書籍は68冊。

ベスト10は映画と同じように、その時の気持ちを重視して、直後にメモしていた★による評価によって機械的に選んだ(そうでもしないといつまでも悩み続けることになるんで)。

1 わたしを離さないで(カズオ・イシグロ、訳:土屋政雄
2 まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん
3 イッツ・オンリー・トーク絲山秋子
4 村田エフェンディ滞土録(梨木香歩
5 漂流物(車谷長吉
6 対岸の彼女角田光代
7 夜は短し歩けよ乙女森見登美彦
8 サクリファイス近藤史恵
9 WATCHMEN ウォッチメンアラン・ムーアデイブ・ギボンズ、訳:石川裕人秋友克也、沖恭一郎、海法紀光
10 父の文章教室(花村萬月

1は★★★★☆。2から10までは★★★★で、10からあふれてしまったのは、次の『ニート』(絲山秋子)と『私が語りはじめた彼は』(三浦しをん)。

つでながら★★★☆は『翼はいつまでも』(川上健一)、『ぐるりのこと』(梨木香歩)、『漱石の夏休み』(高島俊男)、『私の男』桜庭一樹)、『猫を抱いて象と泳ぐ』(小川洋子)、『ポストライムの舟』(津村記久子)、『君のためなら千回でも』(カーレド・ホッセイニ、訳:佐藤耕士)。

★★★は『パイロットフィッシュ』(大崎善生)、『邂逅の森』(熊谷達也)、『空中ブランコ』(奥田英朗)、『償い』(矢口敦子)『スコーレNo.4』(宮下奈都)、『家守綺譚』(梨木香歩)、『黄色い目の魚』(佐藤多佳子)、『八日目の蝉』(角田光代)、『貴婦人Aの蘇生』(小川洋子)、『イン・ザ・プール』(奥田英朗)、『鹽壺の匙』(車谷長吉)、『打ちのめされるようなすごい本』(米原万里)、『太宰治全集』8巻(太宰治)、『女盗賊プーラン』(プーラン・デヴィ、訳:武者圭子)、『日々の暮し方』(別役実)、『重力ピエロ』(伊坂幸太郎)。


いつもと違う内容になっているが、このブログは私の読書メモでもあるので、こんなのもいいかな、と。

もっとも読んだ本のほとんどは、家人が図書館から借りてきたものを便乗読みした(今年もこれは変わりそうもない。上記の中で自分から読んだ本は6冊しかない)主体性のない選択であって、映画をタダ券で消化しているのと似た、まったくあきれかえってしまうやり方であることをお断りしておく(だから何なのさ、ですが)。