そのときだ手品師のハンカチがひらめく
「ピエロのトランペット」(ファマウリ作曲)の中山知子の日本語詞の一部
昨日の新聞に中山知子の訃報が載っていた。
「ピエロのトランペット」は、子どものための歌のコンクールZechino D’oroの1965年の入賞曲で、さっそくその年のNHK「みんなのうた」に登場している。妹は加山雄三の「君といつまでも」に夢中だったが、成長の遅かった私は、「みんなのうた」の方が歌謡曲よりずっと楽しいのに、と思っていた(欠かさず見ていたのはこの年くらいまでだったとは思うが)。
この曲も「みんなのうた」の中のお気に入りのひとつで、「そのときだ手品師のハンカチがひらめく」という場面展開にぐっときてしまったのだった。人生にはそんなことがままあるのだと気付くまで、あとほんの少し。
080529-37