「正しいことだとという自分の気持ちに反した行動を、私たちは『自分への裏切り行為』と呼んでいます。私が言ってきたような自分への裏切り行為、つまり自分にそむく行為は、ごくありふれたものです。しかし、少し深く掘り下げると面白いことがわかってきます」

彼はみんなを見回した「自分にそむくということは、闘争へむかうということなんです」
アービンジャー・インスティチュート、門田美鈴訳
『2日で人生が変わる「箱」の法則 すべての人間関係がうまくいく「平和な心」のつくり方』(祥伝社、H19、p.122)

これだけではよくわからないが、私にはうまく説明できないので、本を読むことをお薦めする。

「他人について自問することで、あなたは自己正当化と非難から解放される」ようになる(らしい)。

今年の初っぱなにこの本の前作ジ・アービンガー・インスティチュート著、冨永星訳『箱 Getting Out of the Box』(文春ネスコ)を読んでいたから、そのおさらいのようなものなのだが、1年も経っていないというのに、あらかた忘れてしまっている自分がうらめしい。読み出してだいぶ思い出したが、思い出したのでは意味がないわけで……。

この本の言っていることはくやしいけど当たっていて、自己正当化ばかりしている私はうなずかざるをえないのだが、でも心安らかに生きられたとして、そして争いからも離れることができたとしても、それで人間はうまくやっていけるのかなぁ、と思ってしまうのは、しっかり実践できてないってことなんだろうけど(くやしがってるしね)と、堂々めぐりになってここから抜け出せないでいる。つまり箱の中にいる(らしい)。

『箱 Getting Out of the Box』は、現在『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という書名で大和書房から出版されている。

080921-145