ホテルで食事をしているとき、西洋料理というものは男が一人で食べていても、何とか様になる唯一の料理だな、と私は思った。これから自分が死ぬまでに食べる西洋料理の回数は増えそうであった。

江藤淳『妻と私・幼年時代』(文春文庫、2001年、p.62)の『妻と私』から

昨日は持ち上げたが、こういう江藤淳は好きになれない。

で、ついでに、江藤淳(というより本名の江頭淳夫にだったかな)に怒っていた鈴木孝夫の『私は、こう考えるのだが。―言語社会学者の意見と実践』(人文書館)から、江藤淳に対する悪口を引用してやろうと考えたのだが(悪趣味なんでね)、本は探し出せなかった。どこいっちゃったんだろ。

081129-214