カズオ・イシグロ(土屋政雄訳)『わたしを離さないで』(早川書房、2006年、解説:柴田元幸)

あなた方の人生はもう決まっています。(p.98)

ネタバレ満載で平気な私(それなりの理由はあるのだ。私だって前知識は嫌い。でもそれはその人が避ければいいことなんでね)だが、さすがにこの本について書くのは躊躇われた。で、これだけ。

カズオ・イシグロについては『日の名残り』と『上海の伯爵夫人』とで、少し誤解してしまっていた(どちらも映画での判断なので非常に申し分けないのだが)のが悔やまれる。この本こそ、もっと早く読むべきだった。