入院中は、何かというと、句読点のように「ありがたいねえ」が口に出た。

城山三郎『そうか、もう君はいないのか』(新潮社、2008年、p.149) 井上紀子「父が遺してくれたもの――最後の「黄金の日日」」

城山三郎の遺稿で亡き妻への「ラブレター」と話題の本だが、内容以前に、体言止めの多い文体にのれなかった(完成稿ではないとあるが)。娘の井上紀子の文もそうなんだけど。というか、そういうところで、判断してはいけないのにね。

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